シメチジンがジヒドロテストステロンに作用や副作用を大解説

薄毛治療に効果がある薬の中には、もともと他の病気のために使用されていたものの、使ってみると薄毛に効くことが分かったというものがあります。

そのため、現在他の目的のために使われている薬の中にも、薄毛に効果のある薬が存在する可能性があります。

その一つの候補として考えられているのが、「シメチジン」という成分です。

そもそもH2ブロッカー「シメチジン」とは?

このシメチジンは、タガメットという商標名で販売されている薬で、主に胃腸薬として使われます。

胃酸の分泌を抑える力がありますので、胃酸過多による不快感や痛み、気持ち悪さなどを抑えるのが主な目的です。

錠剤や散剤として使用されることが多いですが、注射によって投与されることもあり、医療の現場では良く使われる薬の一つとなっています。

人間の治療はもちろんのこと、ネコやイヌなどの動物にも効果があることから、動物病院でも使用されるケースが多くなっています。

シメチジンが胃酸の分泌を強力に抑える

このシメチジンの主な作用は、ヒスタミンH2ブロッカーというものです。

H2受容体という組織は、胃酸を分泌する働きに大きく関わっていますが、このシメチジンはH2受容体が働かないようにするという作用を示して、胃酸分泌の指令をブロックすることができます。

胃酸は適度な分泌であれば消化を助けるために必要不可欠なものですが、何らかの原因で過剰分泌されると胃炎や消化管の潰瘍などを引き起こします。

そのため、胃に不快感がある、逆流性食道炎にかかっている、十二指腸潰瘍の症状が出ているなどの場合に、このシメチジンを服用することによって症状を改善することができます。

シメチジンは胃酸の分泌そのものの原因を抑えることができますので、胃酸過剰分泌の効果はとても強いものがあります。

すぐに効果が感じられるというメリットがありますので、処方されることが多い薬です。

胃薬のシメチジンがジヒドロテストステロンを阻害

このように、主に胃腸の症状に用いられるシメチジンですが、AGAつまり男性型脱毛症にも効果があるのではないかと言われています。

その理由は、シメチジンにホルモンの受容体をブロックする作用があるということです。

H2ブロックの作用によって胃酸の過剰分泌を防ぐことができますが、同じことが他のホルモンにも起こっているのです。

その組織の一つとしては、アンドロゲン受容体が考えられます。

このアンドロゲン受容体とは、毛包に存在していて、男性ホルモンから変換されたジヒドロテストステロンを受け取り結び付くという性質を持ちます。

このジヒドロテストステロンが毛包に到着して結び付くことで、脱毛信号が発せられ抜け毛が生じるのです。

そのジヒドロテストステロンの毛包への固着を防ぐことができるのが、シメチジンということになります。

脱毛因子であるDHTがあるとしても、それが効果を示さなくなりますので、脱毛を防止することができるのです。

さらに、シメチジンは、男性ホルモンからエストロゲンへと変換するのを促進するという効果があると考えられています。

男性型脱毛症の主な原因は男性ホルモンが影響していますので、その元凶である男性ホルモンが減ることで、脱毛症を防止できるというメリットがあるのです。

このように、シメチジンは二つの主な作用によって脱毛を複合的に防止できますので、脱毛予防として有望な薬だと言えるでしょう。

他の薬との飲み合わせで血中濃度を上昇

シメチジンは胃酸過多や潰瘍などに高い効果を示す薬ですが、他の薬との飲み合わせには注意が必要です。

たとえば、血液をサラサラにする効果があるワルファリンや、抗けいれん薬、ぜんそく薬などのいくつかに反応して、それぞれの薬の血中濃度を上げることがあります。

急に飲んでいる薬による反応が強く出たり副作用が発生したりすることがありますので、十分な注意が必要です。

また、胃酸の分泌が減りますので、薬の吸収が遅くなってしまうという作用が生じることもあります。

急に今まで飲んでいた薬の効果が悪くなったという時は、このシメチジンの作用が関係している場合があります。

また、胃壁の保護が少なくなるため、お酒を飲んでシメチジンを飲むと、お酒の影響が出やすくなって、気持ち悪くなるなど悪酔いの症状が出やすくなるというリスクもあります。

十分注意して医師の指導の下で服用することが重要です。

副作用の1つに肝臓に負担

シメチジンは副作用が少なめの薬ですが、長期間使用していると肝機能などに異常が出る可能性があります。

肝機能が落ちると便秘が生じることもありますので、何らかの異変に気づいたら、シメチジンを飲み始めてからその症状が出ていないかを確認する必要があります。

肝機能にトラブルがあると、疲れやすくなったり黄疸が出たり、腎臓に障害が及ぶことがあります。

こうしたことから、長期間服用し続ける場合は、定期的に血液検査を受けて、肝機能に関係する数値に問題がないかどうかをチェックすることが大事です。

特に薄毛対策として利用するのであれば、どうしても長期間服用することになりますので注意が必要です。

シメチジンはAGA治療のための薬として処方されることはほとんどないので、もしこの目的のために服用するのであれば、自己責任で使い続けることになります。

まとめ

シメチジンは、H2ブロッカーとして働く薬で、主に胃酸過多や逆流性食道炎、十二指腸潰瘍などの治療に用いられます。

ホルモンの受容体を阻害するという働きがあるため、毛包にあるアンドロゲン受容体に、脱毛因子であるジヒドロテストステロンが結び付かないようにする作用がある可能性があります。

脱毛を防止できるという効果がありますが、日本ではAGA治療には処方されることがほとんどないので、注意して使用する必要があります。

特に、他の薬との飲み合わせに注意を要する薬ですので、きちんと注意事項を理解した上で使用すべきです。

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