必須アミノ酸のメチオニンが髪の成長や肝機能に効果がある理由

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必須アミノ酸とは人の体の中で作ることのできないアミノ酸であり、かつ、内臓の代謝にとって必須の栄養素であるため食事から摂取する必要があると定められているアミノ酸です。

人間が生きていくうえで不可欠なアミノ酸であるということから、不可欠アミノ酸と呼ばれることがあります。

メチオニンの他にもリシンやトリプトファンなど全部で9種類の必須アミノ酸があります。

メチオニンは肝臓の代謝を助けてコレステロール値の調整に大きく関わっているアミノ酸です。

メチオニンが不足すると、肝機能が低下するだけでなく、血中コレステロールが増えてしまい血流の悪化につながりますので、薄毛の原因になっているとも言われています。

必須アミノ酸のメチオニンとは?

メチオニンとは、人体で作り出すことができないため、食事から栄養として摂取しなければならない「必須アミノ酸」に分類されます。

血中のコレステロールを下げて活性酸素を取り除く効果が高い硫黄を含んだ含硫アミノ酸です。

果物や肉、野菜、ナッツ類に多く含まれています。

人間をはじめ、哺乳類の体の中にはメチオニンを作り出す仕組みがありませんが、植物にはメチオニンを作り出す仕組みが備わっています。

植物はアスパラギン酸とシステインからメチオニンを合成しています。

鶏肉や牛肉など哺乳類の肉や魚類にメチオニンが含まれているのは、餌となる植物に含まれていたものを体内に取り入れたためです。

メチオニンが不足すると肝機能の衰えが発生します。

利尿作用が低下して老廃物が蓄積されやすくなり、むくみの原因になることもあります。

過剰摂取では、血液中のホモシステイン濃度を上昇させるため、コレステロールの増加につながり動脈硬化の危険性を高めることが分かっています。

メチオニンが血中コレステロール値をコントロール

メチオニンの役割の一つに、肝臓の老廃物を体外に排出することで肝臓の代謝を促進させるというものがあります。

肝臓の代謝が促進されることで、血液中のコレステロールを燃焼しやすくなります。

その結果として、血中のコレステロール値をコントロールすることができるのです。

多くの人が勘違いをしていますが、コレステロールのほとんどは肝臓で作られています。

食事から摂取しているコレステロールは、体内に存在するコレステロールのおよそ2割程度です。

食事でコレステロールの制限をすることも正しいのですが、肝臓の代謝を上げることの方がコレステロール値の調整には効果があるといわれています。

また、肝臓には脂肪を乳化させる働きもありますので、アルコールや脂肪の摂取量が多いことで起こる「脂肪肝」を防いでくれます。

血流を悪くしてしまう原因には様々なものがありますが、血中コレステロール値が上昇することもその原因の一つであり、また、脂肪肝も血管の圧迫を起こし全身の血流を悪くさせる原因となっています。

血流が悪くなると、末端の毛細血管ほど血液が届きにくくなります。

髪の毛の根元にある毛細血管にも血液が届きにくくなりますので、頭皮が固く冷えた状態になってしまいます。

メチオニンを使うことで肝機能が上昇すれば血流の改善が期待できます。

血流の改善ができれば毛細血管にも血液が届きやすくなり、育毛に良い影響を与えてくれると考えられるのです。

メチオニンを使うと肝臓機能アップ

肝臓は右脇腹の肋骨の下側にあり、人間の体の中で最も重い臓器です。

肝臓の主な働きは、「代謝機能」と「解毒作用」、「エネルギー生成」、「胆汁生成」となっています。

肝機能が低下する原因として、アルコールや高血圧、薬の過剰摂取などが挙げられますが、肝機能が低下すると毒素や老廃物を分解する機能も低下しますので、体に色々な症状が出てきます。

例えば、疲労感を感じやすくなったり、ひどい時には脂肪肝や肝炎を引き起こしたりします。

疲労感を感じやすくなるのはエネルギーの生成が上手くいかず、体を動かすためのエネルギーが足りなくなるからです。

また、老廃物を排出できなくなるため肌荒れを引き起こすこともあります。

完全に肝機能が低下すると、胆汁生成の異常で黄疸が出ることもあります。

メチオニンは含硫アミノ酸で硫黄を含んでいますので、肝臓に溜まった毒素を硫黄成分が捕まえてそのまま体外に排出させる働きがあります。

胆汁の分泌を助けて血中コレステロールの調整をする働きもあります。

メチオニンを摂取することで、肝臓の老廃物を取り除き、肝臓本来の持つ重要な働きができるように手助けすることができるのです。

メチオニンの1日の摂取量

メチオニンの1日の摂取量は、体重1kgあたり100㎎までが限度となっています。

50㎏の人なら5gが摂取限度量です。

肝臓にとってなくてはならない成分ですが、過剰に摂取すると今度は反対に肝臓に負担がかかり、高メチオニン血症になることがあるので注意が必要です。

高メチオニン血症とは、血液中のメチオニン濃度が上昇することで、肝障害や視力低下、血栓が症状として表れる病気です。

飲酒によってアルコールを分解する時にもメチオニンが使われますので、日常的に飲酒の習慣がある人はメチオニンが不足しやすいと言われていますが、一般的にはあまり極端に不足することはないと言われる栄養素です。

メチオニンがたくさん含まれる食品

メチオニンを多く含んでいるのは魚介類やその加工品です。

最も多いのは、かつお節で、100gあたり2200㎎のメチオニンを含んでいます。

しらす干しには100gあたり1100㎎のメチオニンが含まれています。

鮭の筋子には100gあたり830㎎、クロマグロの赤身(生)には760㎎のメチオニンが含まれています。

海藻では、あまのりに100gあたり850㎎、乾燥ひじきに100gあたり260㎎のメチオニンが含まれています。

肉類では、鶏の胸肉に100gあたり640㎎、豚ロースに100gあたり510㎎から600㎎、牛サーロインに100gあたり500㎎のメチオニンが含まれています。

卵には100gあたり400㎎となっています。

野菜類で最もメチオニン含有量が多いのは枝豆で、100gあたり160㎎のメチオニンを配合しています。

お酒を飲むときに枝豆を食べることは、アルコールでフル稼働する肝臓にとって、メチオニンを供給できるのでとても良いことといえます。

また、かつお節を100g食べるというのは現実的ではありませんが、肉類なら100gという量は簡単に食べられます。

とはいえ、1日の摂取限度量は体重1kgに対して100㎎ですから、過剰摂取にならないように注意することが大切です。

メチオニンの摂りすぎ注意

メチオニンは肝臓に良い栄養素ですが、過剰摂取すると肝臓に悪影響を与え、「高メチオニン血症」を引き起こしてしまうことがあります。

高メチオニン血症には先天性のものと、後天性で一過性のものとがありますが、メチオニンの過剰摂取で起こるのは後天的な病気です。

後天的な一過性高メチオニン血症であれば、メチオニンの摂取を一定期間控えるなどすることで治療することが可能です。

肉に偏った高カロリーの食事を続けていたり、過食気味の人に起こりやすい病気で、症状が重くなるまで気が付かないことも多くなっています。

一度診断されると再発しやすい病気で、常態化すると肝障害のきっかけになったり、視力の著しい低下を引き起こすことがあります。

さらに恐ろしいのは、血中コレステロールの増加で血栓ができたり塞栓がおこったりして死亡するケースもあることです。

体質的にメチオニンの代謝能力が低い人や腎臓の弱い人、肥満の人がかかりやすいといわれています。

まとめ

ビタミンやミネラルに比べ、あまり意識されることのない「メチオニン」ですが、肝臓が本来の働きをするためには無くてはならない栄養素ということが分かりました。

ただし、肉や魚介類、海藻、野菜に含まれる栄養素ですので、極端に偏った食事を続けなければ不足することは少ないといわれています。

薄毛に効果があると聞くと、つい過剰に摂取してしまいそうになりますが、メチオニンの過剰摂取は体に重篤な症状を引き起こすことが分かっていますので、摂りすぎには十分に注意が必要です。

特定の栄養素を一生懸命に摂取しようとするよりも、日ごろの食事で野菜や肉、魚をバランスよく摂ることを心がける方が薄毛には効果があると言えます。

効果のある育毛剤を使うことも薄毛予防には大切な行為ですが、日常生活の見直しから始めないといくら良いものを使っても意味がありません。

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