髪の抜ける量が多い「抜け毛量を減らすにはどうすれば良いのか?」

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髪の抜ける量が多いことは、薄毛に発展するリスクをはらんでいます。

どのくらい抜けたら「多い」のでしょうか。

抜け毛の量を減らす、どんな対策が有効でしょうか。

1日の髪の抜ける量の平均はどれくらい?

理容師で、自ら日本抜け毛・毛根研究会を立ち上げた、生沼研(おいぬまけん)氏が興味深い研究をしています。

日本人の頭髪の平均本数10万本を3~6年というヘアサイクルで割って計算すると、一日の理論上の抜け毛本数は45.7~91.3本になるということです。

生沼氏が顧客や家族などの協力を得て、カウントした結果、少ない人では1日数本、多い人では200本以上とバラツキがあったものの、平均すると1日に抜ける本数は、59本であったということです。

生沼氏自身が、シャンプーした時に抜けた毛のみを集めて、毎日、カウントしたところ、1年で49,682本、1日あたり136.1本という年もあったということです。

カウントはシャンプーで落ちた髪のみなので、就寝中やそのほかの時間帯に抜け落ちた髪は含まれていません。

しかし、その年、生沼氏自身が薄毛に悩むようになったという事実はないとのことです。

生沼氏の研究データからすると、個人差はあるものの、抜け毛の本数が50~250本以内で、抜けても抜けた分だけ生えてきているのであれば、薄毛になる可能性を心配する必要はないことがわかります。

季節も抜け毛の本数に影響します。

夏から秋にかけては、紫外線の影響で頭皮がダメージを受け、ヘアサイクルが短くなると考えられるからです。

一般に冬の抜け毛は少なく、夏か秋に抜ける本数のピークが来ます。

日焼けした後や、夏の疲れが出た頃に抜け毛が増えたとしても、正常なヘアサイクルの一環であるので、気にしなくても良いということです。

季節関係なく毎日のように脱毛量が300本以上で毛先が細い場合は男性型脱毛症の可能性

薄毛の前兆を知らせる抜け毛とは、季節による一過性の抜け毛増加ではなく、これと言った理由もないのに、毎日の抜け毛が急に増えてきたような場合です。

髪はシャンプーやドライヤーを使っている時に抜けやすいのですが、寝て起きた後の枕元に髪が大量に落ちていたり、シャンプーをした時に排水口が詰まるようであれば、抜けている毛が多いと考えられます。

長さが短いのに、毛先がすぅっと細くなった毛が多く混じっている場合も危険信号です。

毛先が細いということは、理容師によってハサミでカットされていない、つまり、まだ成長段階にあるはずの髪が、男性型脱毛症(AGA)の影響を受けて、早期に力尽きてしまったことを意味するからです。

抜け毛に腰がなくなり、猫っ毛のように柔らかくなっている場合も要注意です。

AGAと同じように、髪の抜ける量・毛が細いのは栄養不良の可能性も

抜け毛が増える理由はAGAだけではありません。

頭皮への血行不良が原因で、髪を育てる毛母細胞が栄養不足になっている場合も、抜け毛が多くなります。

髪の栄養不足が脱毛の原因の場合、髪全体が細くなっていくので、抜け毛の中に太い毛がなくなり、細い毛ばかりになると言います。

「男性型脱毛症と栄養不良」どちらが原因で抜け毛量が増えているのか?

抜け毛の毛根部分に注目すると、抜け毛の原因について判断できる場合があります。

正常な抜け毛では、毛根部分はマッチ棒の先のように、楕円形にふっくらしています。

男性型脱毛症が原因の抜け毛の場合、毛根部分は健康な大きさなのですが、成長途中で抜けてしまうので、毛根部分に比べて毛先の部分が細く短い、アンバランスな印象の抜け毛になってきます。

栄養不良が原因の抜け毛では、毛根部分に栄養不足の影響が見て取れます。

毛根のふくらみが悪かったり、きれいな楕円形になっていないのであれば、頭皮の血行が悪くなっているか、髪を育てる栄養が体全体に足りていないと考えられます。

円形脱毛症が原因の抜け毛は、毛根部分がダメージを受けており、毛根部分のふくらみが存在しません。

針のように先がとがっていたり、途中で切れてしまっていることもあります。

300~500本以上も脱毛量が多い場合、悪性円形脱毛症の可能性

抜け毛の数が300~500本もある場合は、悪性円形脱毛症にかかっている可能性があります。

脱毛症には単発型・多発型・多発融合型・全頭型・汎発型の5パターンがあり、悪性円形脱毛症と言われるのは、最後の汎発型脱毛症のことで、頭の毛に限らず、まつ毛も含め、体中の毛がすべて抜けてしまいます。

もう1つの悪性円形脱毛症は、自己免疫疾患と関係があります。

免疫システムが誤作動を起こし、毛根を排除すべき異物だと勘違いして、体から切り離してしまうのです。

新しい育毛剤を使い始めると、初期脱毛が起こることも

新しい育毛剤が原因で、急に抜け毛が増えることもあります。

髪は成長期→退行期→休止期→成長期というサイクルを繰り返しています。

退行期で髪は成長を止め、休止期で抜けやすくなります。

シャンプーなどの外からの刺激によっても抜けていくのですが、毛穴の奥で新しい髪が育ち始め、新しい髪に押し出される形で抜けていくこともあります。

新しい育毛剤が肌に合い、ヘアサイクルを改善し始めると、新しい元気な髪が成長を始め、元気のないひょろりとした髪が毛穴から押し出されてパラパラと抜けていく、ということもあるのです。

新しい育毛剤で頭皮が荒れるなどのトラブルが起こっていないのであれば、抜け毛が増えたのは、髪が健康になる前の初期脱毛だと考えられますから、心配するには及びません。

男性型脱毛症を改善するにはフィナステリド・デュタステリドの内服薬

男性型脱毛症は、強化型男性ホルモンのジヒドロテストステロンが、毛母細胞に誤った指令を出し、成長途中にある毛の成長を止めてしまうのが原因です。

フィナステリドやデュタステリドは、5αリダクターゼ還元酵素に作用して、男性ホルモン・テストステロンがジヒドロテストステロンに変化、男性型脱毛症を進行させるのをブロックします。

同時に頭皮の血行を改善し、毛母細胞を活性化させる育毛剤を使用することで、弱くなった毛母細胞に元気を取り戻させることができます。

髪の成長に必要なタンパク質・ミネラル・ビタミン類を意識して食す

薄毛が気になり始めたら、食生活を見直すことも大切です。

髪はタンパク質でできていますから、髪を豊かに保つには、毎日のタンパク質摂取は欠かせません。

タンパク質の総量が不足すると、生命維持と直結する筋肉などへの補給が優先され、髪への補給がおろそかにされてしまうからです。

摂取したタンパク質は、亜鉛の助けを借りてバラバラにされ、亜鉛の助けを借りて体に必要な種類のタンパク質に再合成されます。

髪の毛や爪を構成しているのはケラチンというタンパク質ですが、亜鉛の補給がしっかりしていれば、ケラチンそのものを食べなくても髪の毛の元となる栄養を補給できるのです。

亜鉛は牡蠣や肉・魚・卵などに多く含まれているので、タンパク質と一緒に摂取することができます。

しかし、亜鉛は単独では体に吸収されにくい性質を持っています。

亜鉛を効率よく体に吸収させるには、クエン酸やビタミンCなどと一緒に取り入れるのが望ましいのです。

クエン酸やビタミンCはレモンに多く含まれており、牡蠣やトンカツにレモン汁をかけて食べるのは、髪の栄養補給に適しています。

亜鉛がタンパク質を再合成する時に、ビタミンB6のサポートも必要です。

ビタミンB2には、細胞分裂を活発にする作用があるので、ビタミンB6とビタミンB2も同時に摂取するならば、毛母細胞は髪を育てる栄養だけでなく、パワーの補給も受けることができると言えるでしょう。

ビタミンB2もビタミンB6も肉や魚などの動物タンパク質に多く含まれています。

髪に十分な栄養を送るには、動物性タンパク質を意識して取りましょう。

1日の、成人のタンパク質摂取量は、体重1kgあたり1gです。

体重60kgの男性の場合、大きめの卵1個分に相当しますから、普通に食事をしていれば、髪に必要なタンパク質が不足することはあまりないでしょう。

朝はコーヒーとパン、昼は麺類、という人でも、ゆで卵やチャーシューをプラスすれば、1日に必要なタンパク質は十分クリアできます。

ビタミンやミネラルをバランスよく取り入れるため、1日1回は、定食のようなきちんとした食事を取ることを心がけてください。

髪を育てる毛母細胞に栄養が十分に行き渡れば、髪は丈夫になり、ひ弱な毛がどんどん抜けていく事態に歯止めをかけられることでしょう。

円形脱毛症は病院にかかること無く治ることもあります

円形脱毛症は、ストレスが引き金になっていることが多いです。

ストレスの原因を見極めて、上手にストレスを解消したり、ストレスの原因となる物事から距離を置くのも解決策ですが、長引くと悪性円形脱毛症に発展してしまうことがあります。

悪性円形脱毛症になると、髪の毛が一気に抜けて地肌が見えてしまうこともあり、精神的な衝撃が多いです。

脱毛症が進行していればいるほど、治療は難しくなります。

抜け毛の状態を見て、違和感を覚えたら、早めの通院がオススメです。

まとめ

抜け毛の量には個人差があります。

たくさん抜けても、たくさん生えてくるのであれば、薄毛について気に病むことはないでしょう。

薄毛を招く男性型脱毛症や髪の栄養不足、円形脱毛症との関係を見極めるには、抜け毛の量よりも、抜け毛の状態に注目しましょう。

薄毛の前兆に早めに気か付けば、生活習慣を少し改善するだけで薄毛を予防できることもあります。

抜け毛の状態から既に薄毛が始まっていることが明らかであるならば、速やかに対策を講じましょう。

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