人工毛植毛とは?選ぶ理由や悪いところは?

スポンサーリンク

日本人男性の実に4人に1人が薄毛に悩んでいると言います。

シャンプーを変えたり、育毛剤を使ったり、内服薬やサプリメントに頼ったり、薄毛への対処法はいろいろあります。

医師の中には、人工毛植毛を勧める人もいます。

人工毛植毛のメリットとデメリットを考えてみましょう。

人工毛植毛は、髪の薄くなった部分に人工毛を定着させて髪が生えた状態

人工毛と言っても本物そっくりに作ってありますから、美容師でも、お客さんの髪に人工毛が混ざっていることに、気が付かないほど精巧にできている人工毛もあります。

カツラと違って、強い風が吹いたり、夏の外回り営業で汗だくになっても、髪がずれる心配がありません。

人工毛植毛は、短期間に毛髪を回復することができる

人工毛植毛では、本物そっくりの、ある程度の長さの毛を頭皮に植え込んでいきますから、施術をしたその時からイメージ通りの髪型にできます。

育毛剤やサプリメントでは効果が出るまで時間がかかりますし、自毛植毛も植え付けた毛包組織が新しい場所に根付くまで一定期間、待つ必要があります。

人工毛植毛では、待つ期間がない、というのが最大のメリットと言えそうです。

育毛剤、サプリメント、自毛植毛の場合、長いこと待っても効果が出ないことがあります。

体質は一人ひとり違っているので、ある人に効果があった方法が、自分にも必ず効果があるとは言い切れないからです。

しかし、人工毛植毛であれば、人工毛を物理的に植え付けていくので、植えた場所には100%、髪が生えます。

人工毛植毛は、一度に多くの毛髪量や毛髪密度を補うことが可能

自毛植毛では、頭皮の別の場所から毛包組織を採取してから移植します。

健康な頭皮への影響も考えると、一度の施術で移植できる毛包組織の数には限りがあります。

自毛植毛で理想の毛髪量や毛髪密度にするには、2~3回の施術が必要になることもあります。

しかし、人工毛はいくらでも作れますから、採取元への影響を考える必要がありません。

一度の施術で、希望通りの毛髪量、毛髪密度を補うことができ、即効性を期待する人には便利です。

人工毛植毛は、脱毛の範囲が広い場合でも十分に毛髪を補う

30代、40代で薄毛が気になっていたものの、キャリアアップで忙しく、気が付いた時には、薄毛の範囲がかなり広がっていた、という人もいるかもしれません。

人工毛植毛であれば、移植する範囲に限度がありません。

どれだけ薄毛が進行していようとも、若い頃のようなフサフサした髪に戻し、自由なスタイリングを楽しむことが可能なのです。

人工毛植毛は、初期コストは比較的安価

人工毛植毛の1本あたりのコストは、200~300円あたりが相場です。

AGA(男性型脱毛症)の初期段階でなら500本程度の移植で見違えるように若々しい印象に変わります。

人工毛500本程度の植毛であれば、初期コストは5~7万円で足ります。

自毛植毛の場合、頭皮の別の場所から毛包組織を採取してから移植する処置が必要ですから、費用は人工毛植毛のほぼ10倍必要です。

ちなみに、男性用の部分カツラの値段は5~20万円だと言われています。

費用対効果も合わせて考えると、人工毛植毛の初期費用は比較的安価だと言えそうです。

人工毛植毛は、人工の髪の毛なので抜ければ生え変わらない

人工毛植毛はメリットばかりのような気もしますが、残念ながらデメリットも存在します。

人工毛は生きている本物の毛ではないので、一度抜けてしまうと、抜けたところから新しい髪は生えてきません。

それなのに、本物の毛と同じように抜けていってしまうのです。

普通に過ごしている分には1~3年はもつと言いますが、頭をかく癖があったり、肌質に人工毛が合わなかったりすると、せっかく植えた人工毛が寿命よりも前に抜けてしまうことがあります。

人工毛植毛は補助植毛やアフターケアなどのメンテナンスが必要

人工毛は頭皮にとっては異物です。

人間の体はとてもよくできていて、体内に入ってきた異物を少しずつ押しやって、体の外に追い出す機能があります。

人工毛を自然な髪に見えるように植え付けると、体の免疫システムが働いて、一定期間を経て人工毛は体の外に追い出され、抜けていってしまうのは、どうしても避けられないことなのです。

抜けてしまった人工毛を補い、自然な状態を保つには、半年から1年ほどのペースで定期的にメンテナンスに通わなければなりません。

もちろん、メンテナンスの度に1本あたり200~300円の植毛費用がかかります。

人工毛植毛は一度始めると、メンテナンスを一生続けなければならず、トータルの費用が何千万円にも達してしまった、という人もいます。

人工毛植毛はアレルギーなど体質により不適格な場合や免疫反応などにより皮膚疾患を補う

人工毛植毛したことが原因で、人工毛植毛のデメリットのうち、最も厄介な問題は、体が人工毛に対して起こす拒絶反応でしょう。

人工毛は、ナイロンやポリエステル、塩化ビニールなどの素材を使っています。

信頼できる医療機関が使用している人工毛は、人工血管や心臓ペースメーカーにも使用されている、ポリエチレン・テレフタレートやポリブチレン・テレフタレートなどの素材を使っており、体への親和性が比較的優れているとは言いますが、移植する本数が多いので、拒絶反応は絶対起きないとは保証できないのです。

人工毛への拒絶反応から、植毛した箇所がアトピー性皮膚炎のようにただれてしまうこともあります。

人工毛植毛した部位の隙間から、頭皮の中に雑菌が入ってしまうリスクも見過ごせません。

人工毛植毛した箇所に炎症が起き、毛穴にウミがたまったり、感染症に発展することもあります。

人工毛植毛では、人工毛が簡単に抜けないように、頭皮に相当深く穴をあけて人工毛を植え込みます。

人工毛が抜けた後の傷跡には、アカやホコリもたまりやすくなっており、人工毛植毛を続けていると、肌トラブルを起こすリスクも年々高まっていくことが考えられます。

人工毛植毛によるトラブル被害報告を受けて、アメリカの法律では既に人工毛植毛は禁止されています。

日本では、まだ禁止されてはいませんが、日本皮膚科学会では、人工毛植毛を「推奨できない」を意味するD判定と位置付けています。

今後、人工毛植毛による肌トラブルの報告事例が増えるようであれば、日本でも人工毛植毛が禁止され、途中でメンテナンスが受けられなくなるリスクも存在するのです。

まとめ

人工毛植毛とは、ナイロンやポリエステルなどで人工的に作った髪の毛を頭皮に植え付ける処置のことです。

人工の毛なので、移植と違って、一度に大量の植え付けが可能です。

本物の毛と同じように寿命があり抜けてしまうのですが、本物の毛と違って、抜けた場所からは新しい毛が生えてくることはありません。

人工毛植毛で薄毛対策を始めると、毛量を維持するため、半年から1年ほどのペースでの定期的なメンテナンスがどうしても必要です。

その上、人工毛は体には異物であるので、拒絶反応が起こりやすく、頭皮がアトピー性皮膚炎のようにただれてしまう人、植毛をした傷口から感染症を起こしてしまう人もいることが報告されています。

アメリカでは人工毛植毛は既に禁止されており、今後日本でも禁止になる可能性があります。

人工毛植毛については、メリットだけでなく、デメリットも十分に検討するのが良いでしょう。

コメント