髪の毛を速く伸ばすことはできる?できない?その理由は増殖因子

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髪の毛は自分では気づかないうちに勝手に伸びていますが、髪の毛が伸びるスピードがどの程度かご存知でしょうか。

実は毎日細胞レベルの活動によって少しずつですが伸びています。

もし髪の毛が伸びるスピードをコントロールし、もっと速くすることが出来れば、男性型脱毛症(AGA)などによる薄毛の対策になります。

現在髪の毛を早く伸ばすことが出来るのかについてご紹介いたします。

髪は1日で何ミリくらい伸びるの?1ヶ月で何ミリ伸びるの?1年で何ミリ?

髪の毛の伸びる速さは人それぞれでかなりの個人差がありますが、日本人の平均は1日に0.3~0.4ミリ程度伸びると言われています。

従って、1か月ではおよそ10ミリ(1センチ)、1年ではおよそ120ミリ(12センチ)です。

ただし、髪の毛の伸びる速さは年齢によっても異なります。

髪の毛には最盛期と後退期があり、最盛期は髪の毛の伸びる速さが最も早く、また太く成長する時期です。

髪の毛は毛母細胞からできており、この毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことで髪の毛は成長しますが、最盛期は細胞分裂が最も活発になります。

一般的な最盛期の目安は男性は20歳頃、女性は25歳頃と言われており、この時期までは髪の毛の成長は著しく、もっとも髪の毛が元気な時期といえます。

しかし、最盛期を過ぎて後退期に入ってくると、毛母細胞の細胞分裂を促す成長ホルモンとエストロゲン(女性ホルモン)の分泌が減少していくため細胞分裂の活動が低下し、髪の毛は少しずつ細くなっていってしまいます。

髪を切らずに伸ばし続けるとどれくらい伸びるの?

髪の毛のヘアサイクル(毛周期)は通常4~6年程度で、ヘアサイクルが終わった髪の毛は抜け落ちて新しい髪の毛が生えるというサイクルを繰り返しています。

従って、髪の毛の寿命は長くても6年程度となりますので、仮に6年間髪の毛を切らずに伸ばし続けた場合は、12センチ(1年)×6年=72センチ程度の長さになるということになります。

しかし、これはあくまで日本人の平均的なヘアサイクルでかつ平均的な成長スピードで計算した場合の結果であり、実際には髪の毛の成長には個人差がかなりあります。

たとえば世界のギネス記録では、ベトナムの男性Tran Van Hayさんの記録で髪の毛の長さが6.8メートルとして登録されています。

この方は、髪の毛は50年以上も切らずに伸ばし続け、また10年以上洗髪していなかったそうです。

通常のヘアサイクルには全く当てはまらないレベルの長さですが、ヘアサイクルが驚異的に長く、また成長スピードも速かったのだと考えられています。

他にも現在ギネス申請中のインドの方は18.9メートルの長さがあるとされており、これが認められれば新たなギネス記録となる見込みです。

このように髪の長さはかなりの個人差があることがわかります。

エストロゲン(卵胞ホルモン)が頭皮の成長を促すことで、男性よりも女性の方が髪を速く伸びる

髪の毛が伸びる速さは、男性と女性で違い、女性の方が早く伸びます。

その理由としてエストロゲンという物資が深く関わっています。

エストロゲンとは女性ホルモンの一種で、卵胞ホルモンとも呼ばれるものです。

主に卵巣から分泌され、主な働きは女性らしい体作りを助けるホルモンですが、実は頭皮や髪の毛に対してもとても重要な働きをしています。

エストロゲンは肌の新陳代謝を促すため、頭皮の成長を即して若々しい頭皮環境を維持する働きがあるのです。

これにより頭皮の毛細血管から髪の毛の成長に必要な栄養分や酸素をたっぷりと供給することが出来るため、元気な髪の毛の成長に繋がります。

また、エストロゲンは髪の毛が伸びる元となる毛母細胞の細胞分裂を活性化させ、直接的に髪の毛の成長を促す働きもあります。

その他にも、エストロゲンはコラーゲンの生成を促す働きもあるため、頭皮や髪の毛にハリやコシを与えます。

このようにエストロゲンは頭皮や髪の毛に対してとても重要な役割を担っています。

このエストロゲンは女性ホルモンであるため男性の体内にはごく少量しかありませんが、女性には多くありますので、これにより男性よりも女性の方が髪の毛の成長が早くなるのです。

毛髪の伸びるスピードをきめているのが増殖因子の細胞から分泌

髪の毛が伸びるスピードは、増殖因子という物質によって決定されていると考えられています。

増殖因子とは細胞から分泌される小さなタンパク質で出来た物質で、発見された当時はある特定の細胞を増殖させる働きがある物質として発見されたため「増殖因子」と命名されました。

その後さまざまな種類の増殖因子が発見され、実際には細胞の増殖以外の働きを持った物質も発見されていますが、総称としてそのままの増殖因子と呼ばれています。

しかしながら、実は現在のところ数ある増殖因子の中で、具体的にどの増殖因子が髪の毛の伸びるスピードに影響を与えているかは分かっていません。

また、もし仮に増殖因子を人体に使用するとしても、現状では増殖因子は濃度の調整が難しい点や皮膚から浸透しにくい点、また肌などの一部分に投与した場合にどのような副作用が起こるかも不明なため、現在もまだ研究が進められている段階です。

ただ、増殖因子自体は元々体内に存在している物質であり、髪の毛が伸びるスピードに影響を与える種類の増殖因子が見つかれば、育毛剤や薄毛治療薬などにも応用が期待されています。

まとめ

髪の毛が伸びるスピードは年齢であったり男女で差があったり、または個人差があったりという部分はあるものの、基本的には持って生まれた遺伝子によって決まっています。

髪の毛の伸びるスピードに影響を与えると考えられている増殖因子についてもまだ研究段階であり、現状は髪の毛を速く伸ばすことはできません。

しかし、研究が進み増殖因子の特定と人体への応用技術が確立されれば、確実に薄毛対策に用いられる物質となると考えられます。

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