トリコチロマニア(抜毛症)とは?自分で毛を抜いてしまう理由

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髪の毛が自然に抜け落ちてしまう脱毛症とは異なり、精神的な障害によって自ら髪の毛を抜いてしまうため髪の毛が薄くなってしまう、もしくは無毛状態になってしまうケースもあります。

これをトリコチロマニアを呼んでいて、きちんと対処しないと症状がひどくなることもあります。

本人はもちろんのこと、周りの人もこの病気についての理解と認識を十分に持って、正しく治療できるように対応する必要があります。

そもそもトリコチロマニアとは?

トリコチロマニアとは抜毛症とも言う精神的な疾患の一つで、自分で髪の毛や体毛を抜いてしまうというものです。

手で毛を抜くため、脇毛やもみあげ、頭髪など、手の届きやすい範囲にある毛が薄くなる、もしくはなくなっていきます。

特に利き手の届きやすいところからひどくなっていくという傾向が見られます。

これは精神的な理由によるもので、強迫性障害の一つとして分類されています。

親が強迫性障害を持っていると、遺伝的な理由でその子供がトリコチロマニアになってしまう確率が高くなります。

女性のほうが男性よりも発症する割合が高く、およそ10倍の割合でなります。

発症するタイミングは思春期が多いですが、妊娠や出産によって女性ホルモンのバランスが崩れてしまうことによっても起こるため、このタイミングでなる女性も少なくありません。

不安・強迫観念・ストレスなどの精神が原因で、クセのように髪を抜いてしまう

トリコチロマニアは強迫性障害の一つに分類されています。

つまり、不安やストレスが積み重なってしまうと、その精神的に不安定な状態を鎮めるために強迫的に髪を抜くという行為を行うようになります。

髪の毛を抜いていないと落ち着かない、ムズムズした感じがするという特徴が見られ、髪を抜くことによってそれが落ち着くのです。

そして、髪の毛を抜き始めると止まらなくなってしまって強迫観念が強くなり、かなりたくさんの毛を抜くまで止まらなくなるという傾向も見られます。

精神的な安定性を求めるために髪の毛を抜くのがトリコチロマニアですので、単に一度きりの行為というよりは、周りからはまるでクセのように見えるほど頻繁に抜いてしまいます。

抜毛症と強迫性障害(強迫行為)との関係

トリコチロマニアの主な特徴としては、自分では髪の毛を抜くという行為そのものがよくないことであることを知っていて、それを止めたいと思っているという精神的な傾向があります。

そのため、髪の毛を抜いてしまった後は、強い後悔の念に責められることもありますし、毛を抜いてしまった部分を人に見られたくないという思いからその部分を隠すことが多くなってきます。

しかし、どうしても精神的なストレスを感じることで髪の毛を抜くという行為が止められず、一度抜き始めるとそれが自分ではコントロールできないという強迫性障害(強迫行為)として表れてきてしまうのです。

自分では止めたいと思っているのにも関わらず、この強迫性障害のために続けてしまうことで、本人はさらに精神的に苦しむことになります。

これがまた大きな負担を与えることになって、負のスパイラルにはまり生活に支障が出てしまうことすらあります。

トリコチロマニアを改善するには心の問題を解決することが必要

このようにトリコチロマニアは精神的な障害の一つです。

そのため、自分で、もしくは家族など周りの人がこの症状に気付いたら、できるだけ早く精神科医の元に行くことが肝心です。

トリコチロマニアは日本のみならず世界中で見られる疾患で、アメリカでは明確な診断基準や治療のためのプロセスが確立されています。

多くの日本の精神科医もそのガイドラインに基づいて診断を行い、障害の度合いを判定します。

その上で、必要な治療を行っていきます。

精神科医の下での治療は主に二つの柱から成っていて、セロトニンを上昇させるための薬物治療とカウンセリングや行動療法などの精神的治療です。

薬物治療はほかの強迫性障害よりも多少効果が薄いということもあって、行動療法に力が入れられることが多い傾向にあります。

カウンセリングを通して、どのような場面で髪の毛を抜いてしまうのかを明確にします。

そして、そのような場面を意図的に作り上げたり思い出したりして、強迫観念が出てきた時にどのように対処したら良いかを訓練していきます。

たとえば、手をぐっと握る、何かをつかむなど、特定の行動をすることを体と脳に覚えさせ、それが髪の毛を抜きたいという衝動をコントロールする鍵となるようにします。

こうした治療法を経験を積んだ専門医の指導によって行うことにより、徐々にトリコチロマニアを改善していくことができるようになります。

病院に行くまでもないけど治したい場合は「不安障害・強迫性障害」の本を読む

このように、トリコチロマニアは精神科医による治療が必要な疾患ですが、症状の度合いがそれほどでもなく、単に髪の毛を抜く癖があるという程度であるなら、病院に行くまでもないと思うかもしれません。

しかし、この症状に悩んでいるのであれば、まずトリコチロマニアに関係する書籍を読んで正しい知識を身に着けるようにしましょう。

特に不安障害や強迫性障害に関する本では、トリコチロマニアのことを取り上げているケースが多いので参考になるはずです。

こうした本を読むことによって、トリコチロマニアというものがいったいどのようにして進んでいくのか、何が原因なのかをはっきりと知ることができるようになります。

また、知識を深めるにつれて、自分だけでは治療することは難しく、家族の助けや専門医による治療が必要であることを理解できるようになります。

こうして、正しい仕方でトリコチロマニアの治療を行えるようになっていきますので、自分は病院に行くまでもないと思っているとしても、まずは関係する本を見てみることはとても大きな助けとなります。

まとめ

トリコチロマニアとは抜毛症とも呼ばれるもので、自ら髪の毛や体毛を抜いてしまうという症状が出ます。

強迫性障害の一つで、自分では毛を抜くのを止めたいと思っているのに止められず、苦しい思いをすることが多いのが特徴です。

精神科の専門医による薬物治療やカウンセリング、行動療法などで改善することができますので、専門的な治療を求めるのがベストです。

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