粃糠性脱毛症になると大量のフケによる脱毛が起こる

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頭皮における皮膚トラブルは、単にかゆみがあるなどの症状だけでなく、深刻な症状となることもあります。

相当強いかゆみや大量のフケなどで、日常生活を送るのに支障が出てしまうことすらあります。

こうした皮膚トラブルは症状が進行していくにつれて、髪の毛の脱落を招くケースが多く、重い脱毛症を引き起こすことも珍しくありません。

その一つが粃糠性脱毛症です。

この脱毛症は、かなり重い症状が出ることがありますし、見た目にもつらい思いをすることがありますので、きちんとこの症状についての知識を取り入れて、適切な処置を取ることが大事です。

そもそも粃糠性脱毛症とは?

粃糠性脱毛症は、この名称にあるように、糠のようなフケが大量に発生してしまうという大きな特徴を持ちます。

頭部全体に大量のフケが発生して、単なるフケ症とはとは違うレベルの量となります。

頭皮全体を覆ってしまうほどのもので、毛穴をふせいでしまうことになります。

すると、フケを栄養としてマラセチア菌などの真菌が頭皮に異常繁殖してしまいます。

このマラセチア菌の繁殖が頭皮に炎症をもたらすと共に、毛穴の中でも異常繁殖して毛根組織の活動をブロックしてしまうことになります。

結果的に、かゆみや赤みなどのつらい皮膚トラブルをもたらすと同時に、脱毛が進んでしまい薄毛がひどくなってしまうのです。

フケがどのようにして大量に発生してしまうのかははっきりとした原因が分かってしませんが、ホルモンバランスの崩れやアレルギーなどが関係していると考えられています。

そして、この頭皮が乾燥状態になってしまい、皮膚の表面がボロボロと剥がれ落ちるように脱落して、それがフケとなって頭部を覆うと考えられます。

そのため、この粃糠性脱毛症の特徴は、頭皮が乾燥することによってフケが大量発生するというものです。

そして、そのフケが栄養源となってマラセチア菌が繁殖し、皮膚炎を招くのです。

ストレスが多い日々をくり返すと交感神経と副交感神経が乱れホルモンに影響

粃糠性脱毛症になる原因は複雑ではっきりとは分かっていません。

しかし、ストレスの多い生活が続くと病気の引き金となることが考えられます。

というのも、強い精神的なストレスが続くと、交感神経と副交感神経、つまり自律神経のコントロールに支障を来たすようになります。

ストレスがあると、アドレナリンなどの興奮物質を分泌する時間が長くなり、常に興奮状態となります。

すると、自律神経が常に交感神経優位の状態となってしまって、上手にバランスが取れなくなってしまいます。

結果として、自律神経によってコントロールされているホルモンのバランスも崩れてしまうことになります。

ホルモンは様々な役割を果たしていますが、皮膚の新陳代謝や皮脂の分泌なども担っています。

ホルモンバランスの崩れによって、皮膚が乾燥状態になってしまい、皮膚の保護機能が弱まっていきます。

すると、皮膚細胞が簡単に剥がれ落ちるようになり、フケとなって大量に発生するのです。

このようなプロセスでストレスが粃糠性脱毛症をもたらすことが考えられます。

粃糠性脱毛症はひどい症状をもたらすことが多いですが、ストレスが原因の場合は、ストレスを解消することによって症状がかなり改善されるケースが多いので、ストレスを発散できるような方法が治療のポイントとなります。

なぜアレルギーが原因で、粃糠性脱毛症になるのか?

粃糠性脱毛症の原因として考えられる他のものは、アレルギーです。

花粉や化学物質、紫外線などが頭皮にアレルギー反応を起こすと、表面の皮膚組織が剥がれ落ちてきてしまいます。

また、頭皮に赤みやかゆみ、痛みなどを生じさせるケースも多くなります。

アレルギー性の皮膚炎の場合は、赤みが生じるケースが多く、多少皮膚がこんもりと腫れたようになることがあります。

そして、皮膚が乾燥したような状態になり細かく皮膚がボロボロに落ちてしまいます。

これがフケとなって頭部に発生して、全体を覆うほどになることもあります。

通常は、それほど大きな範囲には及びませんが、時に頭部全体にアレルギー反応が起こることもあって対処も難しくなります。

このタイプの粃糠性脱毛症の場合は、まずアレルゲンとなっている物質が何かをアレルギーパッチテストなどによって調べて、そのアレルゲンから遠ざかることが重要です。

そして、アレルギー反応を抑えるためのステロイド剤を投与したり、塗布したりする手法が治療法としてよく用いられます。

「粃糠性脱毛症と脂漏性脱毛症」の症状やフケの違いを教えて

このように、粃糠性脱毛症は、頭部に大量のフケが発生すると共に、頭皮にかゆみや湿疹、赤み、痛みなどが出て、なおかつ脱毛が進行するという症状を示します。

これらの症状だけを見ると、脂漏性脱毛症と全く同じ症状です。

しかし、粃糠性脱毛症と脂漏性脱毛症では、起こるプロセスが異なります。

脂漏性脱毛症の場合は、まず頭皮に皮脂が大量に分泌され、それがマラセチア菌の栄養源となって繁殖をもたらすという過程です。

頭皮は皮脂によって脂っぽくなっていることが多い傾向にあります。

その一つの症状としてフケが大量に発生してしまうのです。

一方で粃糠性脱毛症の場合は、皮膚は極度の乾燥状態にあることが多い傾向にあります。

その頭皮の乾燥状態が皮膚組織の脱落を招き、大量のフケをもたらします。

このフケが頭皮を覆うようになると、このフケを栄養源としてマラセチア菌が繁殖していきます。

このように、粃糠性脱毛症はフケはマラセチア菌の繁殖の原因となるのに対して、脂漏性脱毛症の場合は最初にマラセチア菌の繁殖が起こり、その一つの症状としてフケが発生するという順番になります。

こうしたプロセスの違いが二つの脱毛症の違いを分けることになります。

また、フケの種類も異なることが多く、脂漏性脱毛症の場合は皮脂が大量に分泌されているため、脂っぽく感じられベタベタしているケースがほとんどです。

一方で、粃糠性脱毛症の場合は乾燥したフケが発生するのが特徴となります。

低刺激で地肌に優しいアミノ酸などのシャンプーを使う

粃糠性脱毛症への対策としては、専門医による治療の他には、頭皮に潤いを与えること、皮膚の新陳代謝を促して保湿機能を高めることが重要になります。

そのために、保湿機能を高める効果があるシャンプーを使用するのは効果的です。

アミノ酸は細胞の修復や成長を助ける原料となりますので、豊富に必須アミノ酸を含むシャンプーは、頭皮の環境を整えるのに役立ちます。

また、シャンプーを選ぶ際には、必ず低刺激で頭皮に優しいものを選ぶようにしましょう。

刺激のあるタイプだと、頭皮にさらにアレルギー反応などを引き起こしてしまって、粃糠性脱毛症を悪化させることにもなりかねません。

防腐剤や界面活性剤、強い洗浄力を持つ化学物質などを含んでいないものを選ぶように心がけましょう。

スキンクリームやスキンオイルを頭皮に塗り、脂分を補うのも一つの手

シャンプーの他にできることとしては、スキンクリームやスキンオイルなどを頭皮に塗るという方法です。

頭皮の乾燥状態が大量のフケを発生させる原因となりますので、頭皮をオイル分で覆ってあげることによって、水分の蒸発を防ぎ乾燥をブロックすることができます。

こうしたスキンオイルなどを縫っても最初はあまり効果が見られないことが多いですが、我慢して続けていると、徐々に皮膚の健康状態が改善していって、フケが少しずつ減っていきます。

もちろん、この際にも低刺激で肌に優しいタイプの商品を選ぶことが重要です。

また、鉱物油が含まれているタイプのものは、保湿機能は強いのですが肌にダメージを与えることがありますので、できるだけ避けたほうが良いでしょう。

また、香料が含まれているものなど、添加物が多いものは頭皮にアレルギー反応を引き起こす可能性が高いので、できるだけナチュラルなものを選ぶようにすることが大事です。

スキンクリームやスキンオイルを塗るという対処法は、粃糠性脱毛症を改善するのに役立つこともありますが、逆に刺激を与えて症状を悪化させることもあります。

そのため、クリームやオイルを塗り始めた時期は、頭皮の状態の変化に敏感になり、異常がないかどうかを確かめるようにしましょう。

もし、かゆみや湿疹などがひどくなってきたら、すぐに使用を中止するようにしましょう。

アルコールを多く含んだトニックなどは刺激が強い、症状悪化の恐れ

薄毛を改善するためには育毛剤を使用するのは一般的な方法ですが、粃糠性脱毛症では多くの場合逆効果となります。

特にアルコールを含んでいるトニック系のものは、頭皮に強い刺激を与えますので、皮膚炎が悪化するケースが見られます。

そのため、粃糠性脱毛症に限らず、皮膚に湿疹などが生じている場合は、トニック系の育毛剤は使用せずに、刺激を与えずにできるだけ優しい商品を使用するようにしましょう。

特に粃糠性脱毛症の場合は、頭皮の血流が悪い、男性ホルモンによって脱毛因子が多くなっているというのが原因ではなく、頭皮の皮膚炎が原因です。

そのため、髪の毛が抜けているからといって、安易に育毛剤に頼るのではなく、まず皮膚炎の治療に専念することが大事です。

ストレスの軽減など、自分でもできることもありますが、基本的にはやはり皮膚科に行って専門医に診てもらうのがベストです。

炎症を抑えるためのステロイド剤の投与や、抗真菌薬の塗布などによって、かなり効果のある治療ができます。

できるだけ早めに受診して、症状が重くならないうちに治療するようにしましょう。

まとめ

粃糠性脱毛症は、ホルモンバランスの崩れやストレスなどが原因で頭皮が極度の乾燥状態に陥り、フケが大量に発生することによって起こります。

フケが頭皮を覆うようになり、それが真菌の栄養源となり雑菌の繁殖を促します。

真菌の異常繁殖は頭皮の皮膚炎を招き、かゆみや赤み、湿疹、脱毛などを結果的に生じさせることになります。

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