脂漏性脱毛症は地肌の過剰な皮脂分泌による真菌症が脱毛につながる

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頭皮は他の部分の皮膚に比べてダメージを受けやすい組織ですので、様々なトラブルを抱えやすいというリスクを抱えています。

そのため、体内で分泌される男性ホルモンによって起こる脱毛症だけでなく、外的な要因によって脱毛が引き起こされることもあります。

頭部は紫外線や乾燥、頭皮に分泌される皮脂、雑菌、外的な刺激などによるダメージを受けやすいところです。

そのため、男性型脱毛症以外の脱毛症タイプもいくつもあります。

その代表と言えるのが脂漏性脱毛症です。

男性に比べると女性は女性ホルモンのために起こりにくい傾向がありますが、誰にでも起こる可能性がある脱毛症ですので、正確な知識を取り入れると共に、適切な対処法を知る必要があります。

そもそも脂漏性脱毛症とは?

脂漏性脱毛症は、湿疹などの皮膚炎が頭皮に生じることによって起こる脱毛症です。

髪の毛が抜けるという症状の他には、頭皮におけるかゆみや赤み、湿疹、皮膚のこまかな剥がれ、大量のフケなどがあり、たいていの場合いくつかの症状が同時に起こります。

こうした皮膚炎は、様々な原因で起こるものです。

常に指で触っていたりかいていたりすることによって起こる刺激性のものもありますし、花粉や化学物質などのアレルゲンによるアレルギー性のものもあります。

しかし、脂漏性脱毛症の場合は雑菌、特にマラセチア菌という真菌が原因で起こるのが特徴です。

マラセチア菌は人間や犬などの常在菌で、健康な人でも常に皮膚などに存在しています。

しかし、異常に繁殖することによって真菌が多くなって、皮膚に炎症を引き起こすのです。

マラセチア菌が異常繁殖する原因としては、特に皮脂や汗の分泌が多くなることが考えられます。

というのも、こうした真菌は皮脂や汗を栄養源として繁殖するため、分泌量が多くなると繁殖しやすい環境となってしまうのです。

特に頭皮は皮脂の分泌が多くなる傾向がありますので、どうしてもマラセチア菌が繁殖しやすくなり、脂漏性脱毛症が起こる原因を作ってしまうのです。

脂漏性脱毛症になるとどんな症状があらわれるのか?

脂漏性脱毛症の原因としては、皮膚に赤みが生じてきてかゆみが出てきます。

そして、皮膚の表面がボロボロになってきて、細かく皮膚組織が剥がれてくることがよくあります。

さらに、頭皮にこの症状が広がっていくと、フケが大量に発生することが多い傾向にあります。

いくらシャンプーを丁寧にして頭皮を清潔にしても、すぐにまたフケが大量に発生するという持続的な症状となって現れることが多いのが、この脂漏性脱毛症の一つの特徴です。

また、唐辛子などの辛い物を食べると、その後かゆみが強くなってきて、フケもより多くできてしまうことが多いというのもよく見られる症状です。

こうした症状は頭皮によく現れますが、皮脂が大量に分泌されやすい場所である、鼻の周りなどでも発生することが多く、首の周り、背中や胸などにも同時に起こることがあります。

このような皮膚疾患が進行していくにつれて、毛穴の中にもマラセチア菌が繁殖して炎症を起こします。

すると、毛根の働きが弱まってしまって髪の毛を成長させる力が弱まってしまうのです。

皮脂の過剰分泌が頭皮における皮膚炎を招き、最終的には脱毛という形に症状が進行していくことになります。

そのため、抜け毛が急速に増えてきて、しかもフケが大量に発生している、頭皮のかゆみが強いなどの症状が現れている時には、脂漏性脱毛症を疑った方が良いでしょう。

頭皮の皮脂量が増える理由

このように、脂漏性脱毛症の原因は頭皮における皮脂の分泌量が過剰になってしまうことです。

通常皮脂は皮膚表面の潤いを守るため、外的刺激からの保護を与えるために分泌されるものですので、普通の量であれば有用な役割を果たします。

逆に皮脂の分泌が少ないと、皮膚がひび割れてくるなどの影響があります。

しかし、様々な原因で皮脂分泌のコントロールが狂ってしまって、皮膚炎などの問題を引き起こすようになります。

その原因としては、まずテストステロンが多くなるというものが考えられます。

テストステロンとは男性ホルモンの一種で男性型脱毛症の原因ともなるホルモンです。

体毛の成長など、様々な役割を果たしているホルモンですが、同時に皮脂の分泌にも携わっていて、テストステロンの量が多くなると、頭皮における皮脂の分泌量も多くなる傾向にあります。

この男性ホルモンは脱毛因子を作り出し、抜け毛を促進させるという作用をもたらしますので、頭皮の皮脂増加による皮膚トラブル、脱毛因子の増加というダブルの効果によって、急激に抜け毛を増やすきっかけとなってしまいます。

そのため、ホルモンバランスを整えることや、男性ホルモンの働きを抑制する治療薬を飲むなどの方法を採るのが効果的です。

また、食生活も頭皮の皮脂分泌量を上昇させることがあります。

特に肉類や脂身、揚げ物などをたくさん食べる生活を送っていると、中性脂肪がたまりやすい状態になります。

中性脂肪が体に溜まってくると、血液中に脂質が流れ込むようになり、それが皮脂の分泌量を増やす原因となります。

しかも、よりマラセチア菌が好む脂質の割合が多い皮脂の分泌が多くなりますので、頭皮環境にはとても悪い条件が重なります。

こうした状態を避けるためには、食生活の見直しが欠かせません。

野菜中心の生活を送ること、肉類を食べる際には脂身が少ない部分を選んで良質のたんぱく質を摂取するように心がけることが重要です。

さらに、睡眠不足や過剰なストレスも頭皮の皮脂を増やす原因となります。

睡眠不足やストレスは、皮膚表面の健康状態を悪化させ、特に保湿機能を下げてしまいます。

頭皮が乾燥状態に陥ると、その乾燥を防ごうとして余計に皮脂を分泌することになりますので、より頭皮に皮脂が溜まりやすくなるのです。

頭皮の血流も悪くなりますので、細胞の新陳代謝が落ちて、余計に皮膚の健康状態が落ちるという悪循環に陥ることも、抜け毛を促進する結果となります。

頭皮の過剰な皮脂分泌だからといって、髪の毛が薄くなるとは限らない

このように、脂漏性脱毛症の主な原因は頭皮における皮脂の過剰分泌です。

しかし、ここに真菌の繁殖が重ならないと、皮膚炎は起きにくくなります。

確かに頭皮の皮脂が過剰分泌されると、頭皮の環境は悪化しますが、ひどい皮膚炎が生じるまでにはなりませんので、それほど大きなダメージを与えることはありません。

特に髪の毛がどんどん抜け落ちてしまうというほどではありませんので、薄毛が進行するということはありません。

そのため、薄毛が気になっていて頭皮の皮脂が多いように感じても、頭皮に湿疹などの皮膚炎の症状が出ていない、フケが生じていないというのであれば、脂漏性脱毛症ではなく男性型脱毛症など、他の原因が考えられます。

薄毛対策には脱毛の原因を突き止めて、それに見合った正しい対応を取ることが重要ですので、症状をきちんと見分けて脱毛タイプを把握するようにしましょう。

頭皮の皮脂分泌が過剰になると真菌(マラセチア)が大量に発生で、脱毛(脂漏性脱毛症)になるのか?

脂漏性脱毛症のプロセスを見てみると、皮脂の過剰分泌が原因となりますが、そこには真菌、特にマラセチア菌という菌の存在が関係しています。

この真菌は皮膚に常にいる常在菌で、通常の量であれば健康被害をもたらすことはありません。

しかし、皮脂を好んで栄養源としますので、頭皮の皮脂が増えると急速に繁殖します。

また、温度が高く湿度も上昇すると、活動が活発になってより繁殖活動が強くなるという傾向もありますので、帽子やヘルメットをよく被っている人は、皮脂の分泌量に加えてマラセチア菌の繁殖のリスクが高くなります。

この菌は、皮膚の表面で増えますが、特に毛穴の中で繁殖しやすい傾向があります。

皮脂が詰まりやすいところですし、水分がとどまりやすいところですので、よりマラセチア菌が好む環境だからです。

毛穴の中でマラセチア菌が繁殖すると、ニキビなどのトラブルを引き起こしますが、毛根の組織を傷めることにもなります。

毛根をホールドする力が弱まって抜け毛が起こりやすくなると共に、毛髪の成長がストップしてしまいますので、余計に薄毛が進行してしまうことになります。

「フケ・かゆみを防ぐシャンプー」と「真菌症(マラセチア菌)を細胞膜を破壊させるシャンプー」

このように、脂漏性脱毛症はつらい頭皮の皮膚トラブルを引き起こすと共に、薄毛を進行させることになります。

そのため、できるだけ早い段階で適切な処置を取って、症状を和らげていくことが大事です。

そのために、脂漏性脱毛症に対応したシャンプーを使うのはとても有効です。

このタイプのシャンプーは、マラセチア菌などの真菌の細胞膜を破壊することによって、真菌を殺すという作用があります。

脂漏性脱毛症の大元の原因を叩くことができますので、症状改善がスピーディーになされていくのがメリットです。

同じようなタイプのシャンプーには、フケやかゆみを防ぐという目的で使われるものがあります。

このタイプのシャンプーは、一般的なフケやかゆみには有効なのですが、脂漏性脱毛症の症状を改善するという点ではあまり確実ではありません。

というのも、真菌を殺す作用はなく、皮膚の乾燥状態を防ぐための成分がメインとなっていることが多く、症状の原因そのものを断つわけではないからです。

まとめ

脂漏性脱毛症とは、ホルモン分泌異常や食生活などによって、頭皮に過剰な皮脂の分泌が見られ、その皮脂を栄養源とする真菌が異常繁殖することによって起こる皮膚炎です。

脱毛を引き起こし、かゆみや湿疹、大量のフケなどをもたらします。

殺菌効果のあるシャンプーを使用するのが効果的です。

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