タバコを吸うと抜け毛が増える理由「ニコチンがDHTを増やす」

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薄毛の原因

一昔前のヒーローはタバコを吸っていることが多かったものです。

タバコにはハードボイルドのイメージがあり、吸うと大人になったような感じがするとか、吸っている自分がかっこいいと思って吸い始める人もいます。

しかし、現実にはタバコを吸っている姿はそれほどかっこよくは見えませんし、健康を害して早死にするリスクが上がるだけでなく、髪が薄くなったりシワが増えるなど見た目もかっこ悪くなっているのです。

なぜタバコを吸うと体に悪いのか?

タバコには麻薬のような中毒性のあるニコチンが含まれています。

市販のタバコには喫煙者が一生タバコのとりこになるように絶妙な量のニコチンがブレンドされています。

タバコが好きな人は、タバコを吸うとリラックスして集中力が増し、モチベーションがアップすると言うことがありますが、本当はタバコを吸って少し時間が経つとニコチン中毒のためにイライラしてストレスがたまり、注意力も散漫になってモチベーションが下がってしまうのです。

この禁断症状は次の1本を吸うまで続きます。

タバコを吸うと肺がんになりやすいことはよく知られていますが、タバコでがんになるリスクが増すのは肺だけではありません。

タバコの煙が直接当たる口の中やのど、食道などもがんが発生しやすくなります。

煙を吸い込むわけですから呼吸器系が痛めつけられ、ぜん息や気管支炎、肺炎にかかりやすくなり、COPD(慢性閉塞性肺疾患)で死に至るケースも珍しくありません。

ニコチン依存症からうつ病にかかったり、タバコを吸う手や歯が黄土色に染まり、自分では気がついていないとしても息が臭くなり、服にも臭いがこびりつきます。

なぜタバコが抜け毛量が増やすのか?

人間の体はストレスを受けるとテストステロンというホルモンを出してストレスの元と闘う準備をします。

テストステロンは男性に多いホルモンのため、男性ホルモンとも呼ばれるものです。

喫煙は人体にストレスを与える行為なので、タバコを吸っている人はタバコを吸わない人に比べて9%もテストステロンが多く分泌されているという研究データがあります。

男性の額と頭頂部分には5αリダクターゼⅡ型という酵素が多く存在していて、血液中を流れてきたテストステロンが額や頭頂部分で5αリダクターゼⅡ型と出会うと、テストステロンはDHT(ジヒドロテストステロン)に変化します。

髪の毛は成長期→退行期→休止期→成長期というサイクルを繰り返していて、どのタイミングで成長期から退行期に変えるかなどをコントロールしているのが毛母細胞の下にある毛乳頭です。

DHTは髪の毛を作る毛母細胞の司令塔・毛乳頭の働きを乱します。

DHTはまだ退行期に入るには早過ぎるのに、毛乳頭に誤った指令を出させ、髪の毛の成長を止めさせます。

すると、ひょろひょろした産毛のような髪しか育たず、額や頭頂部が薄毛になっていくのです。

このDHTはタバコを吸っている人のほうがタバコを吸わない人よりも13%多くなっていることがアメリカのハーバード大学の研究で明らかになりました。

もちろん、DHTを発生させる原因はタバコだけではありませんが、タバコを吸っている人はそれだけ自分で自分の薄毛を助長しているのです。

タバコと肝臓機能が原因で薄毛?

髪の毛をふさふさにするには血漿タンパク質という栄養が必要です。

食事によって取り入れられたタンパク質は、小腸でタンパク質の構成単位であるアミノ酸にまで分解されてから肝臓にやってきて血漿タンパク質に再合成されます。

髪を作り出す毛母細胞を元気にさせるIGF-1も肝臓から分泌されます。

飲酒が肝臓機能に負担をかけることはよく知られていますが、実は飲酒よりも喫煙のほうが肝臓に与えるダメージは大きいのです。

タバコの煙の中にはニコチン・タール・アセトアルデヒド・一酸化炭素・アンモニア・ベンゼン・シアン化水素などたくさんの毒性物質が含まれていて、これらはすべて肝臓で無害化されます。

特にニコチンには依存性があり、タバコを吸い終わってから2時間もするとニコチンの血中濃度は半分にまで下がります。

するとニコチンの禁断症状が始まり、重度の中毒者になると起きている間はひっきりなしにタバコを吸っている人もいます。

分解しても分解してもタバコの毒が入ってきて、肝臓は休む暇がなく次第に疲れ切ってしまいます。

さらに、アルコールにも含まれるアセトアルデヒドは肝臓で酢酸と二酸化炭素に分解されて無害化できるのですが、タバコの煙に含まれるタールがアセトアルデヒドの分解過程を邪魔し、より多くの時間と労力がアセトアルデヒドの分解に必要になります。

タバコの煙の解毒にいっぱいいっぱいになっている肝臓には、髪の毛をふさふさにする物質を作り出す余裕が残っていません。

さらに肝臓が弱ってしまうと血液中のほかの汚れの処理も追いつかなくなり、髪の成長に必要な酸素や栄養が毛母細胞に十分運ばれなくなってしまうのです。

ニコチンのカテコールアミンと薄毛の関係

ニコチンには抗ストレスホルモンのカテコールアミンの分泌を促す作用もあります。

カテコールアミンには血液中のコレステロールを上げてしまうと共に、血液を固まりやすくし、血管を細くして血圧を上げる作用もあるので、タバコを吸っている人は血管がもろくなり血栓ができやすい状態です。

髪の毛をふさふさに育てるためには、毛母細胞が血液から新鮮な酸素や栄養を十分に取り入れる必要があります。

しかし、タバコの煙のせいで血液の流れが滞ってしまうと、髪を育てる酸素や栄養が足りなくなって薄毛になってしまうのです。

髪を残しておきたいのであれば、今すぐ禁煙を始めましょう。

禁煙は難しい・・・どうすれば良いの?

ビタミンCにはストレスを緩和し、タバコの煙によってダメージを受けた血管を修復し、コレステロールを片付けて血液をサラサラに戻す働きがあります。

そのため、ビタミンCには薄毛の進行を食い止める働きがあると考えられます。

しかし、1本のタバコの害をキャンセルするにはビタミンCが約25mg必要で、1日に人間が必要とするビタミンC摂取量が50mg(レモン約1個分)ですから、もし禁煙できないのであれば、相当量のビタミンCを取り入れる覚悟が必要です。

緑茶の中でも煎茶に含まれるビタミンCは熱に強く、熱いお湯で入れてもお茶の中にビタミンCが豊富に残ります。

湯のみ1杯のお茶にはビタミンCが約6mg含まれ、1日10杯のお茶を飲めば一日の必要量を賄える計算です。

どうしてもタバコをやめられない人は、髪への影響を防ぐため、タバコ1本に付き煎茶を4杯飲むようにがんばりましょう。

最後のまとめ

タバコを吸っている姿がかっこよいと思えるのは若いうちだけです。

喫煙を始めて10年から15年もするとタバコの煙によるダメージが体の至るところに表れ始め、髪は徐々に薄くなっていきます。

確かに薄毛の原因には遺伝やストレス、シャンプーの仕方など様々な要因がありますが、タバコを止めることで救える髪の毛があります。

薄毛でタバコを吸っている姿とタバコを吸わず髪のある姿では、周りから見てどちらがかっこよく映るか冷静に考えてみてください。

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